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インターネットサービスプロバイダ

インターネットサービスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider)は、インターネット接続サービスを提供する企業です。

ISPは、個人や企業がインターネットに接続できるように、インフラストラクチャーを整備・維持し、通信速度やデータ通信容量に応じたプランを提供しています。

一般的なISPには、大手電話会社やケーブルテレビ会社が含まれます。ISPは、通常月額料金を請求し、インターネット接続の品質や速度に応じたサービスを提供します。加入者は、自分のニーズや予算に合ったISPとプランを選ぶことができます。

WWW

WWW(World Wide Web:ワールドワイドウェブ)はインターネット上で情報を共有・閲覧するためのシステムで、Webページと呼ばれる文書が相互にリンクして構成されています。(ハイパーリンクといいます)

ハイパーリンク(または単にリンク)は、ウェブページ上で他のウェブページや、同じページ内の特定の部分、あるいは異なるウェブサイトに直接ジャンプするための参照ポイントです。通常、テキストや画像に設定され、クリックまたはタップすることで目的の情報にアクセスできます。ハイパーリンクはWWWの基本的な要素の一つで、情報の相互接続性を実現し、インターネット上でのナビゲーションを容易にします。

Webページは、テキスト、画像、動画など多様なメディアを含むことができ、これらの要素にハイパーリンクが埋め込まれていることがあります。ハイパーリンクをクリックすることで、他のWebページに簡単に移動できます。

Webブラウザは、これらのWebページを表示・閲覧するためのソフトウェアで、Google ChromeやMozilla Firefox、Microsoft Edgeなどが有名です。Webブラウザを通じて、ハイパーリンクを辿りながらインターネット上の情報にアクセスし、様々なコンテンツを楽しむことができます。

URL

URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上のリソースがどこにあるのかを特定するためのアドレスの一種です。URLは以下の要素で構成されます。

例えば以下のURLを考えてみましょう。

https://www.example.com/path/to/file.html?param1=value1&param2=value2

  1. スキーム名: https://の部分がスキーム名で、使用するプロトコルを示します。使用するプロトコルを示します。ここではHTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)が使用されており、暗号化された安全な通信を意味します。他にもHTTP、FTPなどがあります。
  2. ホスト名: wwwは、特定のサーバー(またはサービス)を指すホスト名です。ウェブサイトにアクセスする際に慣習的に用いられますが、サーバーの物理的な名称とは限りません。
  3. ドメイン名: example.comがドメイン名に該当します。ドメイン名は、そのウェブサイトが所属する組織や企業を示し、DNS(Domain Name System)によって対応するIPアドレスに変換されます。
  4. パス名: /path/to/の部分はパス名で、サーバー上の特定のリソースへのパスを表します。このパスにより、リクエストされたファイルやディレクトリにアクセスされます。
  5. ファイル名: file.htmlはサーバー上の具体的なファイル名を示します。この例ではHTMLファイルが指定されています。
  6. パラメータ: ?param1=value1&param2=value2の部分はクエリパラメータ(または単にパラメータ)で、ウェブページに対する特定の要求や情報をサーバーに伝えるために使われます。?の後ろに続くパラメータ名と値は=で結ばれ、複数のパラメータが存在する場合は&で区切られます。

これらの要素を組み合わせることで、インターネット上の特定のリソースを一意に指定することが可能になります。

webサイトのトップページ

私たちが閲覧する一般のホームページはドメイン名までとなっていますが、これはWebサーバが特定のドメインに対するリクエストがパスやファイル名なしで来た場合、デフォルトで設定されたページ(多くの場合 index.html や index.php など)を返すように設定されているためです。

この設定により、ユーザはドメイン名だけでトップページにアクセスできます。(もちろん、ファイル名であるindex.htmlを付けてもアクセスできます。例)https://www.google.co.jp/index.htmlなど)

この理由は以下のようなものがあります。

  1. シンプルさと覚えやすさ: ユーザにとって、URLが短くシンプルである方が覚えやすいです。そのため、トップページのURLはできるだけ短く、ドメイン名のみでアクセスできるようになっています。
  2. ブランディング: ドメイン名はブランドや組織の名前を反映していることが多いので、トップページのURLとしてドメイン名だけを使用することで、ブランドや組織の名前を強調することができます。
  3. SEO (検索エンジン最適化): トップページはサイトの最も重要なページの一つであり、そのURLがシンプルで短いことは、検索エンジンのランキングにも有利です。

このような理由から、多くのWebサイトのトップページのURLはドメイン名のみで表されています。

Cookie

Cookie(クッキー)は、ウェブサイトとユーザーの間で情報をやり取りするための小さなテキストファイルです。

ウェブサーバーがユーザーのブラウザに送信し、ブラウザはそのCookieを保存して、後で同じウェブサイトにアクセスしたときにサーバーに返送します。

Cookieが必要な理由は、主に次の3つです。

  1. セッション管理: ユーザーがログインしている状態や、ショッピングカート内のアイテム、ゲームの進行状況などを記録・維持します。
  2. 個人設定の保存: ユーザーの好みや設定(例えば、言語設定やテーマカラー)を保存し、次回アクセス時に同じ設定で表示されるようにします。
  3. トラッキングおよび分析: ウェブサイトの利用状況やユーザーの行動を追跡し、ウェブサイトのオーナーがサイトのパフォーマンスを分析・改善するのに役立てます。

これらの機能により、Cookieはウェブサイトの利便性を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを最適化する役割を果たしています。ただし、プライバシーに関する懸念があるため、適切な使用と管理が重要です。

もしもCookieがなかったら・・・?

もしもCookieが存在しなかったら、以下のような影響が考えられます。

  1. ログイン情報の繰り返し入力: Cookieがなければ、ログイン情報が保存されず、ウェブサイトでのログイン情報(ユーザー名、パスワードなど)をウェブサイトを移動するたびに再入力する必要があります。
  2. 自動ログインができなくなる:自動ログインができなくなり、ウェブサイトやアプリケーションに再度ログイン情報を手動で入力する必要があります。
  3. カスタマイズされた体験の喪失: ウェブサイトが個別の設定やパーソナライズされたコンテンツを保存できないため、一般的な表示がされ、ユーザーに合わせた体験が失われます。
  4. 再度設定する必要のあるプリファレンス: ウェブサイトの設定(言語、テーマ、表示オプションなど)が保存されず、再度設定する必要があります。
  5. ショッピングカートの機能の喪失: オンラインショッピングの場合、カートにアイテムを追加しても、ウェブサイトがページを移動するとカートがリセットされる場合があります。
  6. 広告の一般化: ユーザーの興味や行動に基づいたターゲティングされた広告が表示されず、一般的な広告が表示される可能性があります。
  7. ウェブサイトの動作の制限: Cookieが一部のウェブサイトの機能やセッション管理に必要な場合、正常な動作が制限される可能性があります。

以上のように、Cookieが存在しないとウェブサイトのユーザビリティが大幅に低下し、パーソナライズされた体験を提供することが難しくなります。それにより、ウェブサイトの利用率やビジネスパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

検索エンジン

検索エンジンは、インターネット上の情報を検索し、ユーザーのクエリ(検索語句)に最も関連するウェブページを見つけ出してリストアップするウェブベースのツールです。

ユーザーは検索エンジンにキーワードを入力することで、特定の情報、製品、サービス、またはその他の関心事についてウェブ上で公開されている情報を探すことができます。

検索エンジンの背後には、以下のような主要なプロセスがあります。

  1. クローリング:検索エンジンのボット(クローラ)がインターネット上を自動的に巡回し、ウェブページの内容を読み取ります。
  2. インデキシング:クローリングによって集められた情報を、検索エンジンのデータベースに保存・整理します。
  3. ランキング:ユーザーが検索クエリを入力すると、検索エンジンはインデックスから関連性の高いウェブページを抽出し、アルゴリズムに基づいてそれらのページを重要度順に並べ替えます。

一方、ウェブサイト運営者は、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)という手法を用いて、検索エンジンの検索結果で自分のサイトが上位に表示されるように努めます。

SEOは、検索エンジンが提供する検索結果の質を向上させることを目的としていますが、ウェブサイト運営者にとっては、より多くのユーザーに自分のサイトを訪れてもらうための重要な戦略となります。

「crawler:クローラ」とは「這う(クロールする)」という意味で、Webサイトを這いまわるようにして情報を収集することから名づけられています。

CDN

CDN(Content Delivery Network:コンテンツデリバリネットワーク)とは、インターネット上のコンテンツ(画像、動画、ウェブページなど)を効率的に配信するためのシステムです。

CDNは世界中に分散配置されたサーバー群から構成されており、ユーザーがコンテンツを要求すると、最も近いサーバーからデータが送られます。この仕組みにより、データの転送距離が短くなり、ウェブページの表示速度が向上します。

また、CDNはトラフィックの分散を行うため、ウェブサイトへのアクセスが集中してもサーバーに負担がかからず、安定したサービスを提供することが可能です。これにより、ウェブサイトやオンラインサービスのパフォーマンスを改善し、ユーザー体験を向上させることができます。

単一のサーバーによる配信(左)とCDNによる配信(右)
CDNの例え話

CDNの役割を理解するために、世界規模の大型本屋に例えてみましょう。

ある特定の本(ウェブコンテンツ)がとても人気で、世界中の人々(ユーザー)がそれを読みたいと考えています。しかし、この本は一箇所、例えばニューヨークの大型本屋(オリジナルサーバー)でしか手に入らないとします。この状況では、日本やオーストラリア、南アフリカなど世界各地から本を求めてくる人々にとって、本を手に入れるまでの時間(ネットワーク遅延)は長く、またニューヨークの本屋(サーバー)はその全ての要求を処理するのに苦労するでしょう。

ここでCDNが役立ちます。CDNは、その大人気の本(ウェブコンテンツ)を世界中の小さな本屋(CDNのエッジサーバー)にコピーします。それぞれの本屋は、自分たちの近くの人々(ユーザー)に本を提供します。これにより、人々は本を手に入れるまでの時間が大幅に短縮され、またニューヨークの本屋(オリジナルサーバー)は過度の負荷から解放されます。

このように、CDNはウェブコンテンツの配信速度を向上させ、サーバーの負荷を分散する役割を果たします。

もしもCDNがなかったら・・・

CDNが存在しなかった場合、その影響はウェブサイトのパフォーマンスやスケーラビリティ、可用性に大きく影響を与えます。以下、具体的な影響を説明します。

  1. 遅延(レイテンシ): CDNがなければ、すべてのユーザーのリクエストはオリジンサーバーまで遠隔地から行われます。これは、ユーザーとサーバー間の物理的な距離によりデータが移動する速度が遅くなり、結果としてウェブサイトの読み込み速度が遅くなる可能性があります。例えば、ユーザーが日本にいて、オリジンサーバーがアメリカにあるとします。ユーザーがウェブページを読み込もうとすると、リクエストは日本からアメリカまで送られ、サーバーからの応答はアメリカから日本へ戻ってくる必要があります。これは長い距離を移動するため、時間がかかります。
  2. 負荷の増大: CDNがない場合、全てのトラフィックがオリジンサーバーに集中します。この結果、サーバーは大量のリクエストを処理しなければならず、その負荷はピーク時にはとても大きくなります。これはサーバーがダウンする可能性を高め、最悪の場合、サイトが利用できなくなる可能性があります。
  3. スケーラビリティの問題: CDNがないと、急激なトラフィックの増加に対応するためには、追加のサーバー資源を確保する必要があります。しかし、これはコストがかかり、また即座に対応が難しい場合もあります。

したがって、CDNが存在しないと、ユーザーエクスペリエンスが大幅に低下し、ウェブサービスの提供自体が困難になる可能性があります。

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