この章ではITパスポート試験のマネジメント系分野の内容について学習します。
はじめに、マネジメントの言葉の意味を確認しましょう。
ITパスポート試験のマネジメント系の問題は、主に企業の管理職やリーダー、プロジェクトマネージャー、ビジネスアナリストなど、ITを活用してビジネスを遂行する立場の人向けに設計されています。
マネジメント系の問題では、以下のようなトピックが扱われます。
大分類4:開発技術
- 中分類8:システム開発技術
- 中分類9:ソフトウェア開発管理技術
大分類5:プロジェクトマネジメント
- 中分類10:プロジェクトマネジメント
大分類6:サービスマネジメント
- 中分類11:サービスマネジメント
- 中分類12:システム監査
これらの分野の関係は、次のように説明できます。
まず、開発技術はソフトウェアやシステムの具体的な設計や実装を行う技術です。これに基づいてシステム開発が行われます。
システム開発の過程では、プロジェクト全体の進行を管理し、目標を達成するためにプロジェクトマネジメントが必要です。プロジェクトマネジメントは、開発プロジェクトを効率的に進行させる役割を果たします。
システムが完成すると、そのシステムは運用フェーズに入ります。このフェーズでは、システムの安定した運用と保守を行うためにITサービスマネジメントが必要です。ITサービスマネジメントは、ユーザーに安定したサービスを提供し、システムの性能や可用性を維持することを目的としています。
三つの分野の関係を図示すると次のようになります。
これらの分野に関する知識は、IT分野で働くマネジメント層にとって重要であり、適切な意思決定や効率的な業務遂行に役立ちます。
ITパスポート試験のマネジメント系の学習内容を学ぶことで、組織のマネジメント層の人々はITプロジェクトの成功に寄与するスキルを習得できます。
マネジメント問題を解くにあたって必要なのは、プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャとしての視点!
自分がプロジェクトマネージャに就任したらどのようにプロジェクトを成功に導くのか?
その点をイメージして問題を解いていきましょう。