データ操作③ データの整列と集計

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データの整列

データベースの整列とは、データを特定の基準に従って並べ替えることをいいます。

整列の方法には昇順降順があります。

昇順とは、データを小さい値から大きい値へと並べ替えることを指します。一方、降順とは、データを大きい値から小さい値へと並べ替えることを指します。

例えば、あるテーブルに格納された数値の列を昇順に整列すると、小さい数から大きい数に並び替えられます。

整列キー

以下のような社員テーブルがあるとします。

社員ID氏名年齢性別部署名
1山田太郎30開発部
2佐藤花子25営業部
3田中次郎40経理部
4鈴木美香35人事部
5木村拓哉28開発部
6池田真由32開発部

このテーブルにおいて、例えば年齢を昇順に整列したい場合、整列キーとして「年齢」を指定します。結果は以下のようになります。

社員ID氏名年齢性別部署名
2佐藤花子25営業部
5木村拓哉28開発部
1山田太郎30開発部
6池田真由32開発部
4鈴木美香35人事部
3田中次郎40経理部

複数の整列キー

以下のサンプル表を用いてデータベースの複数整列キーについて説明します。

社員ID氏名年齢勤続年数
1田中一郎4520
2鈴木二郎328
3佐藤三郎294
4木村四郎3210
5山田五郎4015
6渡辺六郎296

例えば、この表で年齢を第1整列キー、勤続年数を第2整列キーとして昇順で整列すると、以下のようになります。

社員ID氏名年齢勤続年数
3佐藤三郎294
6渡辺六郎296
2鈴木二郎328
4木村四郎3210
5山田五郎4015
1田中一郎4520

このように、年齢が同じデータに対しては、勤続年数を基準に整列されます。複数整列キーを使用することで、より詳細な並べ替えが可能となります。

集計

データベースの集計機能は、データをグループ化して分析したり、統計情報を簡単に取得することができます。

これにより、データを効率的に分析し、意味のある情報を抽出することが可能となります。

データベースの集計について、以下のようなサンプル表を用いて説明します。

ID売上日商品ID商品名カテゴリ売上金額(千円)
12023/04/011商品A食品50
22023/04/023商品C雑貨30
32023/04/032商品B食品40
42023/04/044商品D家電100
52023/04/055商品E食品20
62023/04/066商品F家電150
72023/04/077商品G雑貨60

まず、複数の整列キー(売上日とカテゴリ)で並び替えます。

ID売上日商品ID商品名カテゴリ売上金額(千円)
12023/04/011商品A食品50
32023/04/032商品B食品40
52023/04/055商品E食品20
22023/04/023商品C雑貨30
72023/04/077商品G雑貨60
42023/04/044商品D家電100
62023/04/066商品F家電150

次に、カテゴリごとの売上金額合計を求めると、以下のようになります。

カテゴリ売上金額合計(千円)
食品110
雑貨90
家電250

並び替えてから集計することで、カテゴリごとの売上金額合計が分かりやすくなります。同様に、カテゴリごとの売上金額平均や最大・最小値などの統計情報も取得できます。

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